千葉大会第1戦:日本77-49トルコ「プレッシャーをかけることが日本のスタイル」安間志織選手
2022年6月18日
今年9月22日より開幕する「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2022」へ向け、強豪を迎えて実践強化を図る「三井不動産カップ2022(千葉大会) バスケットボール女子日本代表国際強化試合」が開幕。オーストラリア(FIBAランキング3位)に続き、同9位のトルコと2連戦を行います(日本は8位)。トルコは昨年行われたヨーロッパ予選で敗退し、FIBA 女子ワールドカップへの出場はなりませんでしたが、過去公式戦で2度対戦し、1度も勝てていない強豪です。2mを超えるビッグマンを擁するトルコに対し、日本のスタイルであるディフェンスから速攻を決め、77-49で初戦を勝利しました。
試合前に恩塚亨ヘッドコーチは、「どっちがより戦術的に戦えるかがゲームの勝敗を分けるポイントになる。そこで先手を取って有利にゲームを運ぶことができ、相手にその裏をかかれたとしても、さらに次の手を打てるカウンターバスケットをして戦おう」と話し、選手たちを送り出しました。
立ち上がりから簡単にシュートを打たせず、ショットクロックバイオレーションも8回を数える激しいディフェンスを見せます。オフェンスでは原則に沿って、しっかりとボールをシェアしながら効率的に得点を決め、あっという間に点差を開きます。ポイントガードの安間志織選手(イタリア / UMANA REYER VENEZIA)は、「ディフェンスからチームに貢献したいという思いがあります。プレッシャーをかけることが日本のスタイルとしてもあるので、ゲームのスタートからできたのは良かったです」とチームを引っ張ります。
「チームに勢いを与えようという思いで臨みました」というオコエ桃仁花選手(富士通レッドウェーブ)は、第1クォーターで15点を記録。今日の試合でも迷いなくシュートを打っており、「今はパスをもらったときにシュートと自分の動きとともに、横目でまわりの動きも見えるようになりました」と余裕を持ってプレーしており、それが東京2020オリンピックから成長した部分だと言います。
今大会は候補選手15人全てがベンチ入りし、今日は全員をコートに立ちました。5分以上プレータイムを与えられた12人はいずれも得点を記録し、それぞれの持ち味を発揮しています。FIBA 女子ワールドカップへ向けた選考も兼ねており、恩塚ヘッドコーチは「チームに良い影響を与える選手。メンタル面とともに、プレー面ではオフェンスとディフェンスのコンセプトをコートに出てすぐに遂行できる選手は欠かせません」という基準を設けています。
十分な数の国際試合をこなすのは難しく、最終戦となる明日の第2戦も、世界一になって金メダルを目指す女子日本代表にとっては大事な試合となります。「今日よりも明日はもっと成長姿を見せられるようにベストを尽くします」と恩塚ヘッドコーチは述べ、2連勝を目指します。